アキッレ・カスティリオーニのスタジオ存続の署名ご協力のお願い
July 30th, 2024
「長く険しい道のりを一歩一歩登っていくときには、その険しさに息が切れ、足元の地面をただひたすら見続けているようなもので、周りの景色など見渡す余裕もない。突如その狭い視界に何者かの脚が現れ、それを辿って見上げると、そこには汗一つかかないで立ちはだかる仙人の姿がある。アキッレ・カスティリオーニである。」
( 深澤直人書評 「アキッレ・カスティリオーニ 自由探求としてのデザイン」多木陽介著 アクシス 2007年12月掲載 )
20世紀を代表するイタリアのデザイナーであり、建築家のアキッレ・カスティリオーニ(1918-2002)。ミラノのカステッロ広場にあるかつての彼のスタジオは、彼の娘ジョバンナと息子カルロに引き継がれ、2006年から一般公開されています。2011年には、アキッレ・カスティリオーニ財団が設立されました。展示会やスタジオツアーには子どもから専門家まで多くの人々が訪れ、アキッレ・カスティリオーニの世界に入り込み、彼がデザインを生み出した空間に触れることのできる意義深い場所となっています。
しかし、現在、財団は立ち退きの危機に直面しています。建物の所有者が財団に対して退去するよう求めており、これを受けてジャーナリストのアントネラ・ガリとピエルルイジ・マシーニが2023年4月に署名活動を開始しました。2024年7月時点で、11,000を超える署名が集まっています。 NAOTO FUKASAWA DESIGNは、アキッレ・カスティリオーニのスタジオは残すべき大切な場所と考えます。イタリアとデザインにおける貴重な遺産であり、次世代に受け継がれるべきです。ご署名のご協力をよろしくお願いいたします。
アキッレ・カスティオー二財団の存続のための署名ページ
アキッレ・カスティリオーニ財団